修理事例

HONDA CJ360T フルレストア

1976年式 HONDA CJ360Tです。
完全不動車をフルレストアしたものです。左の写真が入庫時の状態です。
各部全て分解の上、右の写真の状態まで再生いたしました。

KAWASAKI KZ1000LTD Z1仕様 カスタム

KZ1000LTDです。
外装は今後新品に交換する予定なので、今回は当社のストックパーツで組み上げました。 KZ系の車体にZ1・Z2の外装を取り付けるには、幾つか改善しなければならない箇所があります。
テールカウルやテールランプはそのまま交換できますが、問題になるのはサイドカバーとメーターインジケーターです。サイドカバーを交換するには、エアクリーナーBOXとエアクリーナーを交換し、後方に穴を空けてサイレンサーが取り付けられるように加工します。 更にエンジンマウントを交換してサイドカバーの爪がはまるようにするのですが、左側はキーシリンダーの位置が違うのでサイドカバーのキーシリンダーが通る部分をカットしなければなりません。 右側は1箇所爪の位置が異なりますのでステー等を作成して取り付け、更にLTDはリヤディスクなのでマスターシリンダーがサイドカバー下端に当たってしまうので上手にカットします。 メーターインジケーターをZ1・Z2用にするにはトップブリッジ、メーターブラケットを交換しなければなりません。
今回はメーターもレストアしました。 NDのマークがちゃんと入ってるでしょ。

SUZUKI RV90 エンジンオーバーホール

暖機後ラフアイドル、始動困難という症状のRV90の2型です。
冷間時には始動性も良く、調子が良いという事でした。しばらく走行するとガス欠のような状態でエンジン停止。プラグは焼けぎみで乾いています。 燃料系統で考えられる事はスロー系の詰まり。でもキャブレターはオーバーホール済でしたのでそれは考えにくい。という事で腰上を外してみると、ピストンに亀裂が入っていました。エンジンが温まる事によってピストンが膨張し亀裂が大きくなって吸入負圧が低下し、ガソリンを吸えなくなっていたのでしょう。 幸いピストン等の部品は現在でも入手可能なので問題なく修理はできます。1972年式なのに部品が手に入るのはありがたいですね。

SUZUKI HUSTLER400 エンジン全般修理

また珍しい車両が入庫しました。スズキ ハスラー400です。
フレームナンバーからすると1977年式の7型。つまり最終型って事になります。
市販のモトクロッサーTM400をデチューンし、馬力を抑えて公道走行に対応にしたモデルとして1972年に発売されました。 2サイクル単気筒の400ccで34PS。時速100kmぐらいまでであれば、後ろに写っているCB750fourよりも断然に早かったです。
最終型は初期型に比べて非常にマイルドになりましたが、それでもキック始動時にケッチン(キックペダルの跳ね返り)で足を負傷する人が多かったですよ。 このパワーですから今では非常に高値で売られています。3ケタいっちゃう車両もありますからね。 今回のこの車両の不具合は、始動困難、オイル漏れ、最高速度80km/hって感じです。 見た目で悪い箇所も多々ありますが、ピストンやシリンダーさえ生きていれば何とかなるはずです。 マフラーとキャブを外しピストンとシリンダーの状態からチェックしていきます。